こんにちは。輝です。
今回は、牛飼いに向いてる人について、解説したいと思います。
牛飼いは、肉用牛農家で、私たちの食生活に欠かせない、牛肉を生産する職業です。牛飼い、繁殖農家がどのような仕事をしているのか、向いている人についても紹介します。
肉用牛繁殖農家
肉用牛繁殖農家は…肉用牛の繁殖メス牛を導入し、人工授精をして、子牛を生産し、セリ場に出荷するまでがおおまかな仕事内容です。
肉用牛肥育農家
肉用牛肥育農家は…繁殖農家が育てた子牛を買ってきて、食用にするため、牛を大きくし、肉をつけさせます。
牛飼いの仕事内容
- 07:30~12:30 牛の状態観察、給餌、牛舎管理
- 12:30~16:00休憩・田、畑での餌つくり・その他行事
- 16:00~18:30 給餌、治療、牛の状態観察、次の日の餌準備
牛の状態観察
前の日から朝までの間、牛を見ない時間があるので観察します。
観察するポイント
- 体調不良の牛はいないか
- 子牛は下痢してないか
- 発情の牛はいないか
- 起きあがって餌食いにでてくるか
体調不良の牛は、座っていて、起きあがってこない牛や、餌を食べない、下痢をしているなど、牛からのサインがあります。飼養者は、牛からのSOSにしっかりと気づいてあげて、治療や、種付けをすることが仕事です。観察が仕事と言ってもいいほど、牛の状態観察は経営に大きく影響します。
給餌
観察をしながら、餌をやります。
給餌のポイント
- 牛を見ながら給与量を変更する
- 全ての牛が餌を食べれているか観察する
- 餌は前日に準備しておく
私は餌をあげる際に、牛の身体を見ながら給餌量を変えます。個体差はやはりあるので、太り過ぎ、痩せ過ぎ等でてくるので、みんながみんな同じ量では無いのかなと思います。
牛にも、強い牛と弱い牛がいます。餌を強い牛に取られて、食べれない牛も出てきます。そーいったところも注意しとかないと、大きい牛と小さい牛の差がでてきます。
給餌は時間がかかります、その後の作業にも影響がでるので、前日から次の日にあげる牛の餌を準備しておきます。朝から、スムーズに仕事が進んで、他の作業も捗ります。
牛舎を作る際には、作業動線をしっかりと考えてつくることが大切です。大きなお金をかけるので、後悔のない使いやすい牛舎を建てることが大切です。
牛舎管理
子牛が体調が悪い時は、獣医の先生から診てもらい治療します。自分ができることは自分でしておきます。
体温計で体温の確認
- 目のくぼみなどから、脱水症状ではないかの確認
- 脱水の際は、経口補水液、サラーロンなどを飲ませておく。
- 生年月日の確認
- 発情の牛がいる場合は家畜人工授精師に種付けを頼む。
- 発情がいつからなのか
- 血統、生年月日、種付け回数の確認
- 枠場などにいれて、種付けの準備
牛舎の堆肥出し
ローダーや、ボブなどを使って、牛の部屋の床を掃除します。
堆肥出しの注意ポイント
- 分娩室は親牛が子牛を踏まないか注意する!
- のこくずは、山積みのままにしない
- ローダーなど、機械乗りの際は、人や牛に気をつけて運転する。
農業では、ローダーなどの機械による事故が多く、最悪命にかかわることもあるので注意が必要です。
牛はノコくずを入れ替えると興奮して走り出したり暴れたりすることが多々あります。牛が怪我したり、子牛を踏んだりしないように、牛を放す際は注意が必要です。
上記の内容が大まかな午前中の流れです。
その他にも、その日によって色々な検査などある日もあります。自家で牛の餌を作っている農家は昼間に田畑で作業しないといけないため、忙しい日は忙しいと思います。
とにかく、1日のスタートは、牛の観察に始まって、牛の観察で終わるみたいな感じです。
休憩
昼からも牛の観察→治療等→給餌→観察→次の日の餌の準備です。
最後に、次の日にあげる餌の準備をします。
この作業を習慣にしておけば、朝から忙しいと言うことはないです。
牛飼いが向いてる人の特徴
- 牛が好き
- 動物が好き
- 周りの気配りができる人
- 身体を動かすことが好きな人
- 人相手より動物相手
- 毎日充実させたい人
- 観察や変化に気づける人
- 牛に興味がある人、やる気がある人
上記の特徴が当てはまる人は向いてる傾向にあるのかなと思います。
未経験でも出来るかな?と思う人も、就職であれば、全然大丈夫です。基本的に牧場には、マニュアルがあります、観察と給餌がほとんどで、下記の仕事は専門職にお願いすることが多いです。
- 家畜人工授精師
- 削蹄師
- 獣医
家畜人工授精師と削蹄師は農業大学校で取得できます。
詳細は、私が農業大学校で取得した資格についてまとめているので下記のリンクより見て下さい。
少しでも、多くの人が牛飼いの魅力についてわかってもらえたらなとおもいます。お店にならんでる、お肉や野菜などの農産物が様々な人の苦労や思いによって作られているので、食の有難さに気づくことができます。
私も、素敵な皆様の食卓に美味しいお肉を安心、安全にお届けできるように、素晴らしい子牛作りに情熱を注ぎたいとおもいます。✌️
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